カレシが嫉妬を覚えたら

振り返ると、煌くんは少し視線を下に向け、それから私の顔を見た。



「ゆづがいいなら、また一緒に帰ろう」

「えっ……いいの?本当に?」



この一連の出来事が夢じゃないなら、今の発言は奇跡としか言いようがなかった。


ぽかんと開けた口からは、すっとんきょうな声を出て真偽を問う。



「帰れそうな時は声かけるから。じゃあ、また明日。帰り気をつけて」

「ありがとう、また明日ね」



問いかけたところで煌くんの表情に変化はない。

でも最後に気をつけて、と声をかけてくれて、煌くんの優しさを再確認した。