「遊馬くんのお悩みは?」
煌くんはふと観客の方に視線を巡らせ、普段と変わらない仏頂面で悩みを吐き出す。
「彼女が度々嫌がらせを受けることですね」
それはミスターコンにあるまじく、TPOに関係ない真剣な悩みだった。
あれだけわいわい騒いでいた生徒や外部の来場客はシーンと静まり返り、スクリーン煌くんの後ろに小さく映っていた小林先輩の顔が分かりやすく強張った。
司会の冬斗くんはまさかに発言に“このあとどう繋げたらいいんだ”と目を泳がせる。
しかし、煌くんはまったく気にしていないようで平然と冬斗くんに「マイク貸して」と冬斗くんの手からマイクを取り、まっすぐ前を見据えて発言した。
「なぜか勘違いされてるみたいなんですけど、俺は彼女が好きで付き合ってます。そこに他人がとやかく言う必要ないし、ましてや嫌がらせなんて意味が分かりません」
煌くんの発言に観客は混乱してざわつき、次の発言に注目する。
「だからここで宣言しておきますけど、嫌がらせしたって俺たちの仲が深まるだけです。
俺は彼女のこと、手放すつもりはないですよ」
不意に煌くんは口角を上げる。
綺麗でいてどこか危険な挑発的な笑み。
それから一切の恥のない堂々とした交際宣言は観客の注目を根こそぎ奪った。
煌くんはふと観客の方に視線を巡らせ、普段と変わらない仏頂面で悩みを吐き出す。
「彼女が度々嫌がらせを受けることですね」
それはミスターコンにあるまじく、TPOに関係ない真剣な悩みだった。
あれだけわいわい騒いでいた生徒や外部の来場客はシーンと静まり返り、スクリーン煌くんの後ろに小さく映っていた小林先輩の顔が分かりやすく強張った。
司会の冬斗くんはまさかに発言に“このあとどう繋げたらいいんだ”と目を泳がせる。
しかし、煌くんはまったく気にしていないようで平然と冬斗くんに「マイク貸して」と冬斗くんの手からマイクを取り、まっすぐ前を見据えて発言した。
「なぜか勘違いされてるみたいなんですけど、俺は彼女が好きで付き合ってます。そこに他人がとやかく言う必要ないし、ましてや嫌がらせなんて意味が分かりません」
煌くんの発言に観客は混乱してざわつき、次の発言に注目する。
「だからここで宣言しておきますけど、嫌がらせしたって俺たちの仲が深まるだけです。
俺は彼女のこと、手放すつもりはないですよ」
不意に煌くんは口角を上げる。
綺麗でいてどこか危険な挑発的な笑み。
それから一切の恥のない堂々とした交際宣言は観客の注目を根こそぎ奪った。



