カレシが嫉妬を覚えたら

「遊馬くんの好きなタイプを教えてください」



マイクを差し向けられると、煌くんは視線をななめ上に向け、黙って少し考えたあとに口を開いた。


その仕草がスクリーンに映されただけで、女子は歓喜の声を上げる。


そっか、私は煌くんのいろんな表情を知ってるけど、みんなは無表情の煌くんしか知らないのか。



「健気で素直で頑張り屋で……華奢でやわらかくていい匂いがする子」

「……やけに具体的ですね。もしかして特定の人思い浮かべてます?」



わずかな優越感は、煌くんの発言によって疑問に変わった。


冬斗くんのツッコミに同感だ。まさか煌くん、私の特徴言ったの!?



「タイプっていうか、彼女以外興味ないです」



すると煌くんは開き直り、さも当然といった堂々とした姿勢で言い切った。