ぬくもりと重みに幸せが募って、私も満たされる。



「じゃあ、頑張るから俺のお願い聞いて」



心なしか煌くんの声も弾んでいる気がして、スキンシップで気分がよくなったみたい。


それにしても、煌くんがこんなに甘えたがりな性格だったとは。



「どんなお願い?」

「そろそろ俺のしたいこと叶えさせ欲しい。まだゆづとできてないことがある」



煌くんのしたいこと?なんだろうと首を傾げると、煌くんは腰を屈めてまた顔を近づけて来た。



「お泊まりデート」



吐息を含ませた声が耳をかすめる。


驚いて振り返ると、煌くんは不敵に笑った。