「ご褒美は?」

「なんの?」

「ミスターコン頑張ったご褒美」



すると煌くんは後ろから私の顔を覗きこんで、私の肩に顎を乗せる。


急に接近するとびっくりする。だって煌くんの顔は惚れ惚れするほと整っているから。


引き寄せられるように長いまつ毛と切れ長の目に注目する。


その一瞬の隙を突いて、煌くんは唇を寄せてキスをした。


まさか不意打ちを食らうと思ってなくてびくっと肩が跳ねる。



「えっと……ごめん考えてなかった」



驚いて顔を伏せると、煌くんは満足そうに私のお腹あたりに手を回して体重をかけてきた。