カレシが嫉妬を覚えたら

煌くんは、高校から歩いて通える距離に住んでいる。


だからそろそろお別れの時間。


この交差点を私は右に曲がって駅に向かい、煌くんは左に曲がる。


ところが煌くんは、横断歩道を待つ私の後にぴったりついてきた。



「煌くん、家あっちでしょ?」

「家まで送る」

「へっ?」



今日は想定外の展開が頻出している。


一緒に帰ってくれる上に、家まで送ってくれるなんて。


嬉しいけどこれ以上は私の心臓が持たない。


ただでさえ煌くんと喋ることには慣れてないから。