「佐野柚月ちゃんでしょ?会いたかったんだ」



先輩はすぐ本題には入らず、私が隣に座るとにっこり笑って話しかけてきた。



「柚月ちゃんって、煌の彼女でしょ?」

「あ、はい」

「結構長いよね、今どのくらい?」

「4カ月です」

「すごい、煌とそんなに続いてる子初めてだよ」



小林先輩は綺麗な笑みを携えてすごいと喜んでくれた。


嬉しいけど、なんだか違和感を覚えた。


すると、先輩は不意に笑みを消し、私の耳元にぐっと顔を近づけた。



「だからってぇ、あんまり調子乗らないでね」