「さらに痩せたね!肌も綺麗!」

「ありがとう、ゆづちゃんも顔の印象変わったね。めっちゃかわいくなってる!」



風夏ちゃんは例の大学生とお付き合いすることになったらしい。


やっぱり恋する女の子ってかわいいよね。


2人で「もっとかわいくなれるように頑張ろうね」と誓い合って、私たちはそれぞれの教室に戻った。


今日は午後の授業はなく、10月の文化祭に向けて各クラスで話し合うことに決まった。


夏休み前にアンケートを取ってメイドカフェに決まったけど、どうやら3年生のクラスと出し物が被っていたらしく代表者が話し合いで決めることになった。


話し合いには、2学期も委員長に選出された私が行くことになった。


と言っても、基本的には3年生優先だからこちらが身を引くつもりだ。


隣のクラスが「コスプレ喫茶」をする予定らしく、私たちのクラスも便乗して合同でする予定。


3年生の代表には今からそれを伝える予定だ。



「ゆづ、何かあったらすぐ言ってね。3年の先輩に嫌なこと言われたりとか」



光は心配してくれたけど、さすがの私もただの話し合いだからトラブルに巻き込まれることはないと思う。



「変更を伝えるだけだから大丈夫だよ、行ってくる」


こうして私は昼休み、ひとりで話し合いの場所である自習室に向かった。