その時、玄関のドアが開く音がした。
「テーピング、母さんが使いやすいように細いのも買ってきた。あとこれは柔軟剤……え、なんでニヤニヤしてるの母さん」
煌くんは買ったものを取り出して説明しながらリビングに入ってきた。
しかし、顔を上げた時にお母さんが笑っていたからぎょっとして立ち止まった。
「煌は柚月ちゃんのどこが好きなの?」
「それ語り出すと小一時間かかるけど大丈夫?一言じゃ語りきれない」
からかうつもりで声をかけたみたいだけど、煌くんはいつになくきりっとした表情で言い切った。
その返答に私とお母さんが驚いていると、煌くんは買ったばかりのテーピングを開けて私の足に巻き付けていく。
手際よく固定していく様子を観察していると、隣から「ふふっ」と笑い声が聞こえた。
「オッケー、愛が果てしなく深いのは伝わった」
顔を見るとお母さんは和やかに微笑んていた。
その表情は本当に嬉しい時の煌くんに瓜二つで、こんな私でも役に立てたのかな、と胸がじんわりあったかくて心地よかった。
「テーピング、母さんが使いやすいように細いのも買ってきた。あとこれは柔軟剤……え、なんでニヤニヤしてるの母さん」
煌くんは買ったものを取り出して説明しながらリビングに入ってきた。
しかし、顔を上げた時にお母さんが笑っていたからぎょっとして立ち止まった。
「煌は柚月ちゃんのどこが好きなの?」
「それ語り出すと小一時間かかるけど大丈夫?一言じゃ語りきれない」
からかうつもりで声をかけたみたいだけど、煌くんはいつになくきりっとした表情で言い切った。
その返答に私とお母さんが驚いていると、煌くんは買ったばかりのテーピングを開けて私の足に巻き付けていく。
手際よく固定していく様子を観察していると、隣から「ふふっ」と笑い声が聞こえた。
「オッケー、愛が果てしなく深いのは伝わった」
顔を見るとお母さんは和やかに微笑んていた。
その表情は本当に嬉しい時の煌くんに瓜二つで、こんな私でも役に立てたのかな、と胸がじんわりあったかくて心地よかった。