カレシが嫉妬を覚えたら

「初めまして、煌の母です。いつも息子がお世話になってます」



煌くんのお母さんは笑って近づき、自己紹介をしてくれた。


よかった、私に対して悪い印象は抱いてなさそう。



「とんでもないです。私こそいつもお世話になってます」

「ゆづ、痛いのに無理しなくていいから座って。テーピング巻くから」

「……そうだった」



緊張のあまり、なぜここに来たか理由を忘れてしまった。


そっとソファに腰掛けると、ソファの横に立つお母さんが首を傾げた。



「あ、テーピング私が使っちゃった。もうないかも」

「母さんケガしたの?」



お母さんがテーピングを使ったみたいだけど、煌くんはなんで使ったんだよ、と不機嫌になることなくお母さんのケガを心配している。


私は煌くんの対応に感銘を受けた。なんて優しい息子なんだろう。