カレシが嫉妬を覚えたら

状況の飲み込めないお母さんは、ついにソファに座る私と対面した。


私は緊張して半分パニック状態だったけど、頭を下げて挨拶をすることにした。



「夜分にすみません。初めまして、佐野柚月です。遊馬くんとお付き合いさせていただいてます!」



自分が母親だったら、連絡もなしに息子が家に彼女を連れてきたら相当気まずい。


しかもこれが初対面なんて最悪だ。


どうしよう、絶対マイナスイメージだよ。



「こんなしっかり挨拶する子初めて……」



しかし、お母さんは感心するようにそう呟いた。


そうか、これまでの煌くんの彼女たちは、言っちゃ悪いけど礼儀とか重んじてなさそうなタイプだった。


よかった、煌くんの元カノの印象が悪いせいでなんとかなりそうだ。