カレシが嫉妬を覚えたら

その孤独に耐えてきたこの2年、煌くんはどれだけつらかっただろう。


気が付けば涙が頬を滑り落ちていた。



「それで、ゆづと会って話したいから、今度3人でごはん行こうって」



顔を上げれば、いつもの煌くんの穏やかな笑み。



「ゆづのおかげで全部うまくいってる。ありがとう」



私もずっと、誰かに否定されて生きてきた人生だった。


だけど私にはいつだって味方になってくれる両親がいて、友達がいた。


それすらなかった煌くんが、私を心から信頼してくれているのだと知って涙が止まらない。



「そんなこと、ないよ」

「なんで?」

「私は、自分に自信がなくて、でも煌くんは他人の意見に流されないで強い人だって思った。そんな煌くんみたいになりたいって、勝手に憧れただけで……」

「でも、見た目に惚れたんじゃなくて、内面に憧れてくれたのはゆづが初めてだった」



煌くんは私の頬に手を伸ばすと、指先でそっと涙を拭う。



「俺を選んでくれてありがとう」



泣きたいのは煌くんのはずなのに、優しい言葉をかけて私を安心させようとしている。


私はお返しに煌くんに抱き着いて、たくさん好きだと伝えた。