カレシが嫉妬を覚えたら

試験一週間前、私は煌くんの家にお邪魔した。


今日もお母さんの靴はない。まだお仕事なのかな。


煌くんのお母さんは税理士らしい。


今は閑散期だから残業は少ないはずだけど、勤めている税理士事務所に経験のない人が入って来たから大変だそうだ。


しかも今日は月曜日だけどいきなりクライアントの接待で食事に行かなきゃいけないらしい。


家でひとりってさみしいはずなのに「明日に響かないように水と漢方置いといてあげよう」ってリビングにペットボトルと二日酔い対策のための漢方を用意してあげていて、煌くんはやっぱり優しいと思った。


お父さんの話は聞いてないから分からないけど、荷物が見当たらないから単身赴任なのかな、と思った。


煌くんはお母さんにメモ書きを残すと、自分の部屋のある2階に向かった。