カレシが嫉妬を覚えたら

「ゆづ、足の調子どう?」

「もう平気だよ。来週から体育も参加していいって」

「ならよかった。でもきつかったら言って」



今日のデートは煌くんがプランを考えてくれた。


私の捻挫した足のことを配慮して、あまり歩かなくていいから初デートは映画館になった。


全然走れるけどまだ違和感があるから、気遣ってくれてありがたい。


煌くんはハンドボール一筋な熱血少年って感じだから映画とか観るんだって思ったけど、意外と一人映画するくらい好きらしい。


今日は泣けると話題の邦画を見に来た。


私は感動系に弱いから絶対泣くと思ったけど、案の定序盤から涙腺が刺激されて、後半では涙をぼろぼろ零して泣いた。


どうしよう、映画でこんなに泣くなんて煌くんに引かれちゃう。


心配になって隣の煌くんを一瞥すると、まるで獲物を狙う捕食者のような目でじっと見つめられていることに気が付いた。