カレシが嫉妬を覚えたら

「……煌くん、光にさっそくしてもらった」



HRが終わったあと、煌くんのクラスにひょっこり顔を出すと煌くんが勢いよくガタッと立ち上がった。


そして目を見開いたまま廊下に出ると、至近距離でじっと見つめてきた。



「かわいい、めちゃくちゃかわいい」

「煌くん、顔怖いよ……」



穴があきそうなほど視線を向けられて、目力に耐えられず目を逸らす。



「かわいいけど、やっぱり結んで」



すると、煌くんの指が私の髪に触れた。


少し苛立ってるような声だ。


あれ、気に入ってくれたと思ったけど違ったかな。


顔を上げると、煌くんは熱のこもった目をしていた。


初めて見る表情だ。直球の色気を食らい、ごくりと唾を飲み込んだ。



「髪下ろすの、俺とふたりきりの時にして。誰にも見せたくない」



そんな色っぽい表情を見せてくるなんて聞いてない。


私は「はい……」と力なく頷いて顔を真っ赤にするしかなかった。