カレシが嫉妬を覚えたら

煌くんは部室から何かの鍵を持って出てきて、それを如月くんに渡した。


如月くんは受け取りながら私と煌くんを交互に見て、つまらなさそうにため息をつく。



「なーんだ、まだ飽きてなかったか。手離したくないくらい柚月ちゃんと相性いいの?」

「……」

「睨むなよ」



相性って、なんのことだろう。


体の相性、じゃないよね。


体目当てだったら、貧相に見えるくらい痩せ気味で、胸もない私なんかと付き合ってないと思う。


煌くんが睨むと、如月くんは笑っておどけてみせた。


綺麗な笑顔、きっとここに女子がいたら黄色い声が上がってる。



「ゆづはお前みたいなの苦手だから、近づくな」



でも煌くんには効果がなかったみたいで、再び睨みを利かせている。


ぞくっとする怖い顔なのに、またゆづって呼んでくれたことが嬉しくて感情が大忙しだ。