「煌くん!?なんでここに」



爽やかな風に吹かれる煌くんのサラサラの髪に、ほんの少し汗ばんだ肌。


朝から刺激の強すぎる光景に大声を発すると、近くの電線に止まっていたすずめが驚いて飛び去った。



「しばらく一緒に通う」

「一緒に通うって……学校と逆方向だよ私の家」

「うん、だから朝の日課のランニング代わりにゆづの家まで走って、それから一緒に学校に行く」



なるほど、煌くんがスポーツウェアを着てるのはそういうことか。


でもなんで急に一緒に通うって言いだしたんだろう。