カレシが嫉妬を覚えたら

「足、ひねってるな」



準備に駆り出されているのか保健室に先生はいなくて、煌くん私をパイプ椅子に座らせて、テーピングを巻いて応急処置をしてくれた。



「悪化するかもしれないから、早退して病院に行った方がいい」

「ありがとう煌くん」

「怖かったな、もう大丈夫だから」



私だけに見せてくれる特別な笑顔で頭を撫でる煌くん。思わず泣きそうになって顔を背けた。



「……私はもう大丈夫だから、煌くんは戻って」

「その前に聞きたいことがある」



好きな人の前で泣きたくない。強がったけど、煌くんが私の手を握ったから視線を戻してしまった。


それに、聞きたいことってなんだろう。