カレシが嫉妬を覚えたら

私は怒涛の展開についていけなくて、周りを見渡して座りこんだままだった。


こんなスピード解決するなんて初めてで、いつも泣き寝入りするばかりだったから。


先生は「佐野は心配しなくていいから保健室に行っておいで」と言ってため息をついた後、逃げた3人組を追いかけていった。


危害を加えた当事者が逃走すると人が捌けていって、煌くんは私と目線を合わせるようにしゃがんだ。



「ゆづ、どこか痛い?」



もういつも通りの煌くんだ。さっきまで3人組を冷淡に追い詰めていた時と別人みたい。



「大丈夫?」

「あっ……大丈夫、立てるよ」



助けてもらったから、煌くんにこれ以上迷惑をかけるわけにいかない。


立ち上がると、右の足首がズキンと痛んだ。


思わずふらつくと、煌くんが肩に手を添えて支えてくれた。