カレシが嫉妬を覚えたら

「佐野の足を引っかけたって本当か?」

「違います、遊馬くんの勘違いだって!」



次第に野次馬ができて、先生まで巻き込んで私たちを囲む輪が大きくなっていく。



「俺も見てたよ。準備しないでサボってたら目立つよね」



必死に否定していたけど、煌くんと一緒にリレーの練習をしていた冬斗くんが証言すると顔色を変えた。



「違うってば、そもそもあたしたち、佐野さんと接点ないから」

「接点あるでしょ。ずっとゆづちゃんに嫌がらせしてたじゃん。ゆづちゃんが何も言わないからって調子に乗って」



風夏ちゃんも加勢して、いよいよ3人の立場が危うくなってきた。



「多勢に無勢だろ、認めたら?」

「は?意味分かんない!あたしじゃないし!」



煌くんがとどめの一言を突きつけると、3人は周囲の人に白い目で見られながらその場を去った。