カレシが嫉妬を覚えたら

「ねえ、俺にしとかない?」



希望はないと暗い気持ちになる。


すると突然、信じられない提案を受けて、驚いて言葉を失った。



「……えっ、なんで?」

「柚月ちゃん、オドオドしてる感じがかわいい」



でも、理由を聞いて落胆した。


オドオドしてるって、それは褒め言葉じゃないよ。


大人しくて言うこと聞きそうだから、見下してるんだ。


上から目線の人は苦手。


だから、恵まれていても努力を忘れず、決して人を見下さない煌くんに憧れた。


ああ私、別れたいくせにこんなに煌くんのこと好きなんだ。


ずっとすれ違ってるのに、改めて好きだって思い知らされて苦しい。


思わず泣きそうになったその時だった。




「ゆづ、今日は一緒に帰れそうだけど」



不意に、煌くんの声がした。