「ねえ聞いて、風夏が例の大学生と2回目のデートするんだって。もう絶対脈アリだよね!」

「秋華、気が早いし声が大きいって!」



隣のクラスの秋華ちゃんと風夏ちゃんが乗り込んできたのは翌週の昼休みのこと。


普段のクールさと打って変わって、目をキラキラさせて私たちに近づいてくる。


お昼ご飯を持ってきていたから、恋バナがてら四人で一緒にごはんを食べることになった。


風夏ちゃんは例のイケメン大学生といい感じらしくて、話を聞いている間ずっとにやにやしてたから気が付いたらほっぺたが痛かった。



「ゆづは遊馬とどんな感じ?」



頬を押さえていると、秋華ちゃんが話を振ってきた。


「えっと、いい感じ」

「……え、それだけ?」

「違うでしょゆづ!試合が終わった後、遊馬に会いに行ったんでしょ!?」

「あー、うん。煌くんのおうちに行った」



何気なく家に行ったことを報告すると、3人同時に「家に行った!?」と叫んだ。