カレシが嫉妬を覚えたら

座る場所を指定されたから広いソファの隅っこに腰掛ける。


しばらくしてドライヤーの音がやんで、煌くんが部屋に入ってきた。


そして少し距離を置いて座ったかと思うと倒れかかってきて、私の脚を枕代わりに寝転がった。



「こ、煌くん!?」



この私が煌くんを膝枕してる。


つい一か月前までろくに会話すらできなかったこの私が?


状況が信じられなくて震えていると、「なんか振動する」と煌くんの顔がこっちに向いた。


そのまま体を反転させ、うつぶせの状態になると、私の腰に腕を回して抱き着いてきた。


待って、煌くん待って、急に甘えてこないで!