その時、私の中で決心した。









千春に、会いに行こう。








今までもあった少しの寂しさ。



それは、妹と離れていたからなのかもしれない……。




一度でいいから、会いたくなった。


一目でいいから、見たくなった。




私はお母様の部屋をあとにすると、書庫へと向かった。





何か手掛かりを掴まなくては……。





異世界へ行く方法。




しかしそれは、案外簡単に見つかった。




王族の中でも、ごく一部しか知らない最重要機密事項……?





「つか、簡単に本見つかったけど……。」




思わず、つっこまずにはいられなかった。