家を出てきたという千春を、私は自宅へ呼んだ。





「はい。」




ココアを差し出すと、千春は、何から何までありがとう、そう言って受け取った。





罪悪感が、私の中を駆け巡る。





あの時、私が意地悪しなければ、こんなことにならなかったのに。




千春が、こんなに苦しむことだって、なかったのに。




馬鹿だ、私って、何て大馬鹿なんだろう。





申し訳ない気持ちで、私はいっぱいだった。





だから私は、千春の両親に連絡をした。





千春のこと、一番愛してるのは、あのお義父さんとお義母さんだ。





だからきっと





何とかしてくれる。





そう思ったんだ。