千春は何も疑うことなく、私を自分の部屋に通した。 まるで普通の友達のようにおしゃべりを楽しんだ。 妹と話せてるから嬉しい。 それもあるけど、普通に接してくれるから嬉しいんだ。 国のみんなは私を深春様、などと呼ぶ。 いつだって敬語で。 正直、息苦しいとこもあった。 だから、こうして友達のように人と接してられることが、本当に嬉しいのだ。 自然と私の顔から笑顔がこぼれる。 この世界に来て、良かった。 そう思うよ。