私に仕える執事は甘すぎる。

「どうしたらそんな所に傷が出来る」

と聞かれた。


私は意味がわからなかった。

毎日、学校に行く前には鏡で制服から傷がはみ出していないか鏡の前で確認してきているから傷がみえるはずがないんだ。




なのに彼はずっと私の背中の方を見つめている。



私は「??」を浮かべると無理やり引っ張られて隣の空き教室へと連れていかれた。


すると彼は真剣に私を見つめて一言言った。

「背中。首の下。」

もしかしてとおもって襟をちゃんと治して見えないか確認した。

3日くらい前にまな板でたたかれた時についた傷だからそんなに早く消えてはくれないだろう。