「ちゃんと来て偉いねー。」

茉莉奈がやって来た綿谷明日香に向かって棒読みと貼り付けた笑顔で言った。

「何なのよ。私に何の用?」

明日香は、茉莉奈に強く言った。

「うるさ。」

ずっと黙っていた麻依が、ライターを付けたり消したりするのを辞めて言った。

「お前さ、何したか分かってんの?」

冬馬が明日香に言った。

「何って終業式のこと?」

明日香は、若干惚けた感じで答えた。