「……つか今何時」
布団を巻き付けたまま、カーテンを開けに行く。
シャッと開ければ、快晴。
「朝……え」
「7:00。…それより、よく歩けんね。そっちの方が驚きなんだけど」
「へ?」
「昨日、かなりシテたと思うよ?俺にしては」
あーそういうことか。
「お前の基準なんぞ知らねえわ。んー、初めてだし、分かんねえけど、足腰には自信ある」
「やっぱ色気ないね、君」
「そんな色気ない女と長時間シテたのはどこのどいつだっけー」
下に落ちている下着や服を拾い上げる。
「風呂行ってくるー」
「うん」
リビングに置きっぱなしのカバンからスマホを取り出せば、かなり連絡が来てる。
耀介。
心配してるよな。
電話をかければ直ぐに出る。
『ちょっと、連絡返しなさい』
寝起きの声。
「だから今返してんだろ。生きてるからそんな心配すんな」
『あのねえ、柿谷柊吾はそこそこヤバいやつだって分かってるでしょ』
「分かってるよ。でも、分かってるだろ。俺だって似たようなもんだって」
それについては何も返さない耀介。
「分かってて引き合わせたんだろ。なんてったって、先輩だもんな?」
丞さんの後輩。
つまりは、耀介の後輩でもある。

