教室を出て、行き先に迷う。
屋上前の踊り場は万が一、皇が来たら面倒だし、保健室行ったら耀介に何言われるか……
……少し気になっちまう自分が嫌だ。
「キモすぎる俺」
モヤモヤと、ふわふわする感覚。
発散したい。
ガラガラと扉を開ければ、仕事をする耀介がこちらをゆっくり見る。
「何も言うな」
「ノックもせず入ってきて偉そうなのはなんで」
1番奥のベッドに向かい、崩れるように横たわる。
今、柿谷柊吾より柿谷慎矢より皇漸より、真壁丞が難題すぎて何も整理できない。
あの3人は俺の感情を排除しようと思えば、できないことも無い。
けれど、真壁丞は?
うわぁぁあ
足をばたつかせれば
「そこは悩み事を考える場所じゃないんだけど」
シャッとカーテンを開けて俺を見下ろす耀介。
「何があったの」
「……悪い。仕事の話は後にして」
「別に、仕事の話なんか後ででいい。」
あ、放っておいて欲しくて言った言葉で墓穴を掘った。
「仕事以外の話も聞くな」
「無理」
……だよな。
そうだよな。
「俺の妹みたいな存在と、友達の話だよ。聞く権利があるはずだけど」
ごもっともで。

