「おーい、灯織ー」


机に座り、椅子に足を置く俺を永遠に揺さぶる幸大。


「今日ずーっと魂抜けてるね、灯織。今度は何があったのぉ」


後ろの席に座って、チュッパチャップスを舐める、今日はツインテールの与坂。


「……いや、別に…一大事とかじゃ……」


心配させるのは、違うから……な……



「どっからどうみても一大事だろ」


腕を組んで呆れたように言う礼。


「…俺は、キモい」


「一大事だな!!!」


幸大が叫ぶ。


「でもなんか、こんな灯織初めて見る。ちょっと面白い」


ふはっ、と笑う犀川。


「……笑ってくれ」


「やばい!灯織が壊れた!けど、不思議と大丈夫な気がするのはなんでだ!」



「ああ!あたし分かっちゃったかもぉ」


何!何だ!と問い詰める幸大。

俺も、恐る恐る与坂を見る。


「灯織〜、" 恋 "しちゃってるんじゃない?」


聞いたことの無いデカさの心臓の音が鳴る。


一瞬で、首から上が赤くなるのが分かって、隠すように頭を抱える。



その反応に、クラス中が



「えええええええええ!!!???」


と、叫んだ。


「…うるせえよ」


小さく文句を言う。


「は!?なになに!お前いつの間に!?誰だよ!」


「あはぁ♡灯織って恋するとそんなふうになっちゃうんだぁ。可愛すぎ♡」