「それにしても、弟もここに居たんだな」


「はい。ここに来たがるんです」


「仲良いんだな」


丞さんと柊吾が話しているのを、目で追う。


変わらず目を凝らして俺を見る慎矢。


「…どうした?気になる?」


丞さんが俺の両肩を掴んで首を傾げる。


キョトンとして見せる俺。


「何、お前こういう子タイプだっけ」


柊吾も少し驚いていて。


「……いや」


まさかな、と思ってるんだろう。

つか、結構分かんないと思うんだけどな。


「はは、ミキは可愛いからな。分からなくもない」


クスクス笑う丞さん。


丞さんも、薄々気付いてるはずだ。


俺が翔凰に通っていて、恐らくこの弟も翔凰だってこと。

この兄弟が仲がいいのは知ってたけど、ここまでとは。

ぺこっと頭を下げて、ゲーミングチェアに戻る慎矢。



どうぞ、と促されてソファに座る。


「ミキさんは何飲む?」


「ミキでいいですよ。私はジンジャーエールで」


「ノンアルコールでいいの?」


「はい。お酒アレルギーなんです」


「そう」



柊吾の警戒レベルがどんどん上がっていくのが目に見える。


二人で仕事の話や、昔の話、色々な会話を俺は隣で聞く。