「校内主張、まもなく体育館で始まります。参加者と見学者はお集まり下さい。」
放送が流れた。
ついに始まっちゃうよ…。
今にも心臓が飛び出しそうに歩きながら体育館の舞台裏に向かった。
「告白とかする人他にもいるのかな…。」
周りにいる参加者を見ながら、始まるのを待っていた。
「では校内主張スタート!!」
明るいBGMとともに1人目が舞台に上がった。
「髪型の校則を無くして欲しいです!!」
1人目はギャルっぽい女の子で、それらしい主張をしていたけれど、見事に校長に断られてた。
けれど会場には笑いが起き、かなり盛り上がっているようだ。
私は5番目…。
どんどん進む主張に、私の番はすぐに来た。
「わ…私は、告白をします!!」
絞り出したその声に、どっと歓声が湧いた。
わああ、どうしよう。
見学者を見渡すと、颯は友達と並んで見ていて、じっと見ていたからか、目が合った。
急いで目を話して、マイクを握る。
「1年3組、賀川…颯。
振られてから、ずっと目すら合わせられなくて、でも、一緒に過ごす毎日は凄く楽しかったの。」
過去を振り返りながら、涙が出そうなのを堪えて、話を続ける。
「颯じゃなきゃダメなの。」
「大好きです。こんな私で良ければ、もう一度、私と付き合ってくれませんか。」
「やばーい!!」
「どうすんだよ颯!」
そんな声が会場に溢れる。
もし振られても、笑顔でいないとだよね。
笑顔を作る準備をすると、先生から颯にマイクがわたった。
「俺も好きだよ、ずっと。あの時はごめん。
こちらこそ、こんな俺でよければ。」
そう言って颯は笑った。
堪えてた涙が頬を伝う。
やっと、やっと。
颯と…。
涙を手で拭う私に向かい、颯が走ってきた。
「えっ。はや…」
言い終える前に、颯の手は私を包み込んだ。
「やっぱり俺には初しかいないな。」
好きだよ…颯。
誰よりも、何よりも。
ずっと一緒にいたい。
「私の方が好きだよ絶対。」
私も颯を抱きしめた。きっと痛いくらい。
私達が舞台をおりて、主張の続きも大盛り上がりだった。
イベントが終わり、みんながぞろぞろと帰り始めた。
「初、帰ろ。」
颯は手を伸ばした。
これからは、颯と簡単に手を繋げる。
もう目も合わせられる。
だって私、彼女だもん!
「うん!」
颯の手を取り、学校を出た。
「もう同居、終わっちゃうね。」
寂しいな。もう少し一緒にいたかった。
暗い顔をする私を見て、颯はニッと笑った。
「なんだよ今は寂しいけど、どうせ数年後にはまた一緒に暮らすんだから。」
え?
結婚して家で過ごす未来を想像してしまって、顔が熱くなる。
「颯のばーか!」
「お前、顔赤いぞ~。」
逃げよう。走ろうっと。
全力で走る私を、颯が追いかけてくる。
走る足は止めず、頭の中では颯との未来を見ていた。
いつまでもこんな風に、颯と笑っていられるといいな。
復縁なんか無理!って思っていたけど、
始まりが同居のリトライラブもありだね!
放送が流れた。
ついに始まっちゃうよ…。
今にも心臓が飛び出しそうに歩きながら体育館の舞台裏に向かった。
「告白とかする人他にもいるのかな…。」
周りにいる参加者を見ながら、始まるのを待っていた。
「では校内主張スタート!!」
明るいBGMとともに1人目が舞台に上がった。
「髪型の校則を無くして欲しいです!!」
1人目はギャルっぽい女の子で、それらしい主張をしていたけれど、見事に校長に断られてた。
けれど会場には笑いが起き、かなり盛り上がっているようだ。
私は5番目…。
どんどん進む主張に、私の番はすぐに来た。
「わ…私は、告白をします!!」
絞り出したその声に、どっと歓声が湧いた。
わああ、どうしよう。
見学者を見渡すと、颯は友達と並んで見ていて、じっと見ていたからか、目が合った。
急いで目を話して、マイクを握る。
「1年3組、賀川…颯。
振られてから、ずっと目すら合わせられなくて、でも、一緒に過ごす毎日は凄く楽しかったの。」
過去を振り返りながら、涙が出そうなのを堪えて、話を続ける。
「颯じゃなきゃダメなの。」
「大好きです。こんな私で良ければ、もう一度、私と付き合ってくれませんか。」
「やばーい!!」
「どうすんだよ颯!」
そんな声が会場に溢れる。
もし振られても、笑顔でいないとだよね。
笑顔を作る準備をすると、先生から颯にマイクがわたった。
「俺も好きだよ、ずっと。あの時はごめん。
こちらこそ、こんな俺でよければ。」
そう言って颯は笑った。
堪えてた涙が頬を伝う。
やっと、やっと。
颯と…。
涙を手で拭う私に向かい、颯が走ってきた。
「えっ。はや…」
言い終える前に、颯の手は私を包み込んだ。
「やっぱり俺には初しかいないな。」
好きだよ…颯。
誰よりも、何よりも。
ずっと一緒にいたい。
「私の方が好きだよ絶対。」
私も颯を抱きしめた。きっと痛いくらい。
私達が舞台をおりて、主張の続きも大盛り上がりだった。
イベントが終わり、みんながぞろぞろと帰り始めた。
「初、帰ろ。」
颯は手を伸ばした。
これからは、颯と簡単に手を繋げる。
もう目も合わせられる。
だって私、彼女だもん!
「うん!」
颯の手を取り、学校を出た。
「もう同居、終わっちゃうね。」
寂しいな。もう少し一緒にいたかった。
暗い顔をする私を見て、颯はニッと笑った。
「なんだよ今は寂しいけど、どうせ数年後にはまた一緒に暮らすんだから。」
え?
結婚して家で過ごす未来を想像してしまって、顔が熱くなる。
「颯のばーか!」
「お前、顔赤いぞ~。」
逃げよう。走ろうっと。
全力で走る私を、颯が追いかけてくる。
走る足は止めず、頭の中では颯との未来を見ていた。
いつまでもこんな風に、颯と笑っていられるといいな。
復縁なんか無理!って思っていたけど、
始まりが同居のリトライラブもありだね!