チャラ男の本気は甘すぎる









「あ、うん、わかった。
用事なら仕方ないよね」



「……ごめんな」




昼休み。


憂莉に『家の用事』って嘘ついて、明日は一緒に帰れないことを伝えた。



……さすがに『合コン行く』とは、憂莉には言いたくない。


入学式の日に友達に“チャラ男”って言われたせいで、憂莉に多少そう思われてる節がある…。



できればチャラ男だと思われたくない。



憂莉は純粋だし…あんまり黒いとこは知られたくない。




「あ、でも今日は私が用事あって…」



「え、そうなの?」



「うん…。
だから、今日も一緒には帰れないんだ」




ごめんね、と言う憂莉は本当に申し訳なさそうな顔をしてる。



……申し訳ないのは俺の方だ。



嘘までついて…なにしてんだか。



明日は絶対何事もなく帰ろう。


持ち帰りなんて絶対しないし、連絡先交換だって絶対しない。



そう心に決めて、いつも通りに憂莉にパンの袋を渡した。