それから紫央くんとの遊びはお開きになって、
紫央くんはわざわざ私を家まで送ってくれた。
「紫央くん、ありがとう」
「いいって。
ちょっとでも長く、俺が憂莉といたかっただけだし」
「……わ、私も…!
ちょっとでも長く紫央くんといれて、嬉しい…」
信頼できる大好きな友達って
こんな気持ちになるんだ。
今までの友達には、そんな風に思ったことなかった。
やっぱり、笑莉の知らない“私だけの友達”だから?
紫央くんは、“特別”なんだ。
「……じゃ、また学校でな」
「うん。ばいばい」
自分の家の方へ歩いていく紫央くん。
その背中を見つめて、小さく手を振ったら
紫央くんが振り返って、私に見えるように大きく手を振った。



