ずっと
笑莉と比べられて、
笑うことも、タメ口も、私に求められたことなんてなかった。
なのに紫央くんは
私が今まで諦めてたことを、諦めさせないでくれる。
「……ありがとう、紫央くん」
「…!(また笑った!)」
紫央くんみたいな人、今までいなかった。
だから、紫央くんが喜ぶこと、なんでもしてあげたい。
「し、紫央くん!」
「ん?」
「敬語、やめてもいい…?」
雑貨を見てる紫央くんの隣で、私も雑貨を見ながら呟いたら。
「大歓迎」
気に入ったパンのポップスタンドを、私の手にトン、とぶつけて
紫央くんは、とても嬉しそうに笑った。



