トレイを持ってパンを選んでる憂莉の隣に並んで、こそっと話しかける。
「緊張してた?」
「え? う、うん…。
罵倒されるかもしれないとまで思ってたから…」
「なんで」
「前に来た時は彼女じゃなかったし…
軽い女だと思われてるかもしれないなって…。
でも、そんなことなかったし、
逆によろしくとも言われちゃったから…びっくりして、うまい返事できなかった…」
「前に彼女じゃないって言ったのは俺だし、
憂莉に言わせるつもりはなかったよ」
だから憂莉がそんなビクビクすることないのに。
「だいたい、母さんが憂莉のこと軽い女だなんて思うわけねーし」
「……なんで?」
「俺の母親だから」
俺が憂莉のこと好きなんだから、
母さんが否定するわけねーし。



