「姉に紹介できないって、そんなの友達って言えなくない?
憂莉は見た目はいいから、利用されてるだけかもしれないんだよ!?」



「と、友達だよ…!!
そんなの、初日に友達できたっていう笑莉だって、信用できる人かわからないじゃん…!」



「あたしは大丈夫だよ!
憂莉に紹介できるもん!」



「……笑莉に紹介しなくたって、友達は友達だよ…!
私の、初めての友達、だもん…!」




初めて、


笑莉を介さずにできた、“私の”友達だもん。




「……そんなこと言って、絶対後で泣きついてくるんだから!」




フンッて怒って、笑莉は2階へ戻る。



……もし、紫央くんが私から離れたとしても、


絶対、笑莉に泣きついたりなんてしないもん。