それに私たちはまだ仲直りもしてないはずのに……一体なんだっていうの!?
「憂莉には、今からあたしのフリをしてもらいたいの」
「……な、何言って…」
「受付で聞いてわかったんでしょ?
306号室に大悟くんがいること」
笑莉の口から出た名前に、
ビクッと肩が揺れた。
思い出したくないし、
正直…もう会いたくない人だ。
「そ…それがどうかしたの…?」
笑莉は、私が大悟くんに傷付けられたことを知らない。
だから、『そうなんだ』ってなんでもないフリをした。
「大悟くん、『付き合って』ってしつこいから、
上手く嫌われてきてほしいの」
「………は…?」



