「もうご飯だから、笑莉呼んできて?」
「えっ」
ケンカしてるって言ってるのに…!
「時間がかかればかかるほど、仲直りしにくくなるわよ」
「……はい」
お母さんの言うことはごもっともだ。
渋々、階段を上って笑莉の部屋に向かったら
ちょうど笑莉が部屋から出てくるとこだった。
「笑…莉、ご飯…」
「……わかった」
やっぱりまだ機嫌悪い。
私が『口きかない』と言ったけど、それに対しては何も言ってこない。
……仲直りとか言われても…
こんなモヤモヤしたまま、前と同じように仲良くなんて出来るわけない。
今みたいに、最低限話せればそれでもいい。
私は笑莉が嫌い。だから…
それでも…いい、はず…。