チャラ男の本気は甘すぎる





片倉くんと話してたら、


隣の紫央くんが、「えっ」と声をあげた。




「……笑莉ちゃんとケンカしたの?」



「あ……」



「それで急に、笑莉ちゃんと会わないでって言ったんだ?」




ケンカしたって言ったら、


紫央くんは心配してくれることはわかってた。



心配かけたくなかったから、濁してたのに。



片倉くんのバカ。




「紫央は知ってたのかよ。
天音にあんな暴力的な姉が存在してたこと」



「暴力は振るわれたことないけど」



「…あ!!
昨日、大丈夫でしたか…!?」




そういえば、昨日片倉くん、笑莉にカバンで殴られてた…!



ぶつけられてた、片倉くんの左の頬をそっと触る。




「……! あ、まね…」



「い、痛いですか…?」



「……痛く、ねぇから。平気」