チャラ男の本気は甘すぎる




紫央くんはチッと舌打ちすると、



───ぎゅっ。


ぽんぽん。



私にハグをして、よしよしと頭を撫でた。




「気にしなくていいから。
愛想尽かしたら、俺が自分で言うし。
つーか、愛想尽かすとかねぇし」



「……でも、」



「……『本当のこと』なんて言うなよ。
バカにされたり、見下されることに慣れんな」



「……っ」




紫央くんは


私に優しくしてくれる。



でも…だからこそ



『キミと同じ顔でちゃんと会話を弾ませれる女の子がいたら』



紫央くんに、笑莉のことは知られたくない。




「……ユリは、緊張しいだけだろ。
俺とも、最初話した時はあんまり波長合わない感じだったけど、
さっき教室で話した時は普通だったし。
第一印象で諦めてるヤツになに言われたって気にすんな」



「……うん…ありがとう」