「だ、だい、大丈夫…!」




紫央くんが近くにいることを意識してしまってるのも、ボーッとしてる一つの原因だし…。




「………」



「やっぱ憂莉、変。
言いたいことあったら言って?」



「……うん」




笑莉とケンカしてしまった。


それが一番、気にしてることだけど。




「……紫央くん、
私のいないところで何回くらい笑莉と会った…?」



「え゛」




それに紫央くんが結びついてくるのも、引っかかってしまう。



笑莉とケンカした。


その原因は、紫央くんにもある。




「……隠すようなことでもないか。
最初にナンパされてたとこ助けたのと、合コンと、それから昨日たまたま会ったので…3回」




指を折り数えて、三本たてた指を私に見せてきた。



……3回……まじか。