「は!?
ちょっと、憂莉…!?」




笑莉の声を無視して走り出す。




笑莉が、紫央くんを好き。




今までに気になった人は、みんな笑莉を選んでたけど…




『憂莉を優しくできる“人”ってのが、俺でありたいなって思うよ』





紫央くんだけは、譲りたくないと思った。