「やったー!
紫央くん、優勝したよ!」



「よかったな」




すべての試合が終わったら


憂莉が嬉しそうに、俺に報告してきた。



……そっか、憂莉のとこが勝ったか。



いや、それは全然いいんだけど!



俺のチームが負けるとか、まじ予想外。



絶対勝つ気でいたし、



負けてもお願い聞いてあげる、って言ってくれてる憂莉に甘えたくなる。



でも、だめだ。



考えてたお願い、やっぱり負けて言うのはださすぎ。




『1日でいいから俺と付き合って』なんて、この状況でお願いするのは恥ずかしすぎる。