チャラ男の本気は甘すぎる




「負けちゃったー。
慰めて」



「よしよし、よく頑張りましたね〜」




負かしたのは私のチームだし、私に『慰めて』って言わないのはわかる。けど…



他の女の子に頭撫でられて、ぎゅって抱きしめ返してる紫央くんを見るのは、



嫌すぎて、思いっきり顔を逸らした。




「天音」



「え?」



「あっちのブロックの応援行こうぜ」




隣に座ってた片倉くんが突然立ち上がって、


強引に私の手を引っ張って、紫央くんから離れようとする。




「…あ、憂莉!どっか行くの?」



「あっちの…」




気付いて声をかけてきた紫央くんに、『あっちの応援に行く』って伝えようとしたのに




「……天音、紫央と話さなくていい」




ぐいっ、と片倉くんに強く手を引っ張られて、片倉くんについていくので精一杯だった。