「し、紫央くん…!」
「ん?」
「か、片倉くんにもパン、あげてください…!」
紫央くんの手をぎゅっと握ってお願いしたら
「………あーもう!わーったよ!
勝ったら渉にもやるよ。
さっきの試合はおまえのおかげでB組が勝ったようなもんだしな」
「よっしゃ!俄然やる気出てきた」
嬉しそうに笑う片倉くん、と、
「……くそっ。
こっちは計画丸潰れだっつの」
予想以上に悔しそうな紫央くん。
「し、紫央くん…
そんなに優勝したかった…?」
「……ん。
憂莉へのお願い、とっくに決まってたから」
「あの、ね、紫央くん!
軽いお願いなら、負けちゃっても叶えてあげようって思ってた、から…
もしよかったら、お願い、言ってほしい…」
「………」



