紫央くんが自転車を取りに行っている間、私は校門で紫央くんが来るのを待っていた。



すると


紫央くんが来る前に、同じクラスの金髪の男の子のグループが校舎から出てきた。



……あっ。


ここ通るからすれ違うよね…。



邪魔にならないように、端の方で縮こまって通り過ぎるのを待つ。


でも、リーダーの男の子は、通り過ぎないで
私の目の前で立ち止まった。




「……ねぇ、紫央と帰んの?」



「……、え…っ?」



「キミかわいいのに、
会話のテンポ悪すぎてイライラする。

紫央って女は誰でも好きだから相手してくれるだろうけど、いつか愛想尽かされるよ?

キミと同じ顔でちゃんと会話を弾ませれる女の子がいたら、キミの存在価値ないね」




言うだけ言って、あははっと笑いながらグループの男の子たちと去っていく。