紫央くんも、これは遊びのようなものだって言ってたけど…
でも一応、クラス対抗だし…チームは違っても同じクラスの人には勝ってほしい。
「……いいのか、天音」
「え?」
「紫央、女に囲まれてるぞ」
顎でクイッと方向を示す片倉くん。
片倉くんが指す方へ視線を向けると、
隣のコートの近くに座って、女の子に挟まれながら談笑している紫央くんの姿が。
「……紫央くん、やっぱりモテるんですね…」
さすが2大モテ男の一人…。
「……オレ最初に言ったろ。
紫央は女なら誰でもいいんだって」
「……言ってました、ね…」
「天音のこと特別になんて思ってねーよ。
紫央にとっては、おまえはたくさんいる女友達の中の一人にすぎないんだよ」
「……?
わかってますよ?」
紫央くんが私を、たくさんいる友達の中の一人だと思ってることなんて、最初からわかってるよ?
私は男の子の友達が紫央くんしかいないから特別なだけで、
紫央くんが私のことを特別に思ってないことは重々承知してる。



