「あとそのすぐモゴモゴするとこも直せ」



「う゛……」



「紫央とは普通に話せてるだろ」



「が、がんばります…」




これからチームになるんだし


よろしくお願いしますと頭を下げたら



ぽん、と頭に手が乗っかった気がした。




「……あ、わりぃ」



「…い、いえ…」




今、もしかして、



片倉くんに頭撫でられた?




「……なーんか甘酸っぱい」



「…はっ!?
気のせいだろ!!」




上月さんと片倉くんが何か喋ってたけど、内容はよくわからなかった。



でも、頭撫でたってことは



ちょっとは私に歩み寄ってくれてるって、思っていいのかな?



紫央くんや上月さんみたいに、


片倉くんとも友達になれる日が来る…かもしれない。